世界のチーズぶらり旅
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2017.10.1 掲載
ナポリのピッツァ物語
ある年の春、ナポリの海岸にあるホテルに宿をとった。カンパニアの平原のカプア近郊で、水牛乳から作るモッツァレッラの工房を見学。水牛乳のモッツァレッラの旨さに感激した後、このモッツァレッラを使ったピッツァを食べるためにナポリにやってきたのである。 -
2017.9.7 掲載
骨董品のようなチーズがあった
北フランスチーズの旅の最後は、北部の地域圏の首都、リールに宿をとった。ホテルに到着したときは、短い冬の日はすでに暮れようとしていた。 -
2017.8.1 掲載
修道院のビールとチーズ
ベルギーに行った、と言ったらおこがましいか。ほんの数時間ほどベルギー領内に入った。ワインやチーズを求めてヨーロッパに旅を始めて40数年、気が付けばまだベルギーに足を踏み入れる機会がなかったのは不思議である。 -
2017.7.1 掲載
フランスの王族に愛されたチーズ
パリ盆地の北部、ベルギーに国境を接するあたり、新しい地域名ではノール=パ・ド・カレ圏というらしいが、パリに近い割には、目ぼしい観光スポットがないので、日本の観光客はあまり行かない。ノルマンディーと並んでワインなし圏でもあるが、チーズはソフト系のものがたくさんある。 -
2017.6.1 掲載
早春のパリを歩く
しばらくぶりにパリの街を歩いた。チーズの旅といえばほとんどが田舎回りで、ここ数年パリはといえば、ドゴール空港の乗り継ぎばかりで市内に入らないことが多かった。 -
2017.5.1 掲載
山羊小屋で突然のランチ会。
2月のパリ盆地は天気が悪く陰鬱で寒い。すっきりと晴れることは少なく、日に何度も小雨、時にはみぞれが降る。こんな季節に北フランスを旅した。 -
2017.4.1 掲載
美(うま)し国フランスの農業祭を食べる
2月末、冬の終わりに差し掛かるパリの天気はいつも悪い。日が照ったかと思えば氷雨が降る。湿度が高いので底冷えがするのである。こんな季節のパリにいく度か通った。 -
2017.3.1 掲載
パリの胃袋
レストラン(Restaurant)というフランス語を辞書で引くと、気力を回復する、強壮にするの他に、気付け薬、強壮剤等の後にやっと料理店という訳が現れる(新仏和辞典:白水社)。 -
2017.2.1 掲載
フランス中央山塊で生まれた異色のチーズ
フランスにマッシフ・サントラル(中央山塊:中央高地とも)と呼ばれる地域がある。中央と呼んではいるが、地図を見ればだいぶ南に片寄っている。 -
2017.1.1 掲載
指笛が谷間に響き渡る島
カナリア諸島には七つの島があるが、すべての島に空港があり、普通、島と島の行き来は飛行機を利用するが、ゴメラ島の飛行場の滑走路は短く小型機しか発着できそうもない。 -
2016.12.1 掲載
カナリア諸島のワインとチーズ
「シャーロック・ホームズ家の料理読本」という面白い本がある。詳しくは書かないが、仕立てはホームズ家の家政婦サラ・ハドスンの料理メモをもとに書かれたことになっている。 -
2016.11.1 掲載
山羊達の住む島々へ(4)
先月に引き続き、「風強き島」フェルトベントゥーラの山羊の話です。カナリア諸島は北西からの強い風が常時吹き抜けているためか、主な島のほとんどの主要な町は、島の東側の海岸線にある。 -
2016.10.1 掲載
山羊達の住む島々へ(3)
次の訪問先はフェルテベントゥーラ島である。何やら威厳のありそうな島名だけれど、その意味は「強い風」。東方百キロのサハラ砂漠から海を渡って強い風がこの島に吹き付ける。 -
2016.9.1 掲載
山羊達の住む遠い島々へ(2)
先月に引き続いて、カナリア諸島のグラン・カナリア島の話である。この島は七つの島のほぼ中央にあり、直径は50km足らずの帆立貝を伏せたような火山島である。 -
2016.8.1 掲載
山羊達が住む遠い島々へ(1)
パリで飛行機を乗り継ぎスペインのマドリッドへ。そこからスペインの国内路線に乗り換える。座席は自由だったので、右の窓際に席を取った。 -
2016.7.1 掲載
ナポレオンの怒りがチーズの形を変えた?
フランスの庭園といわれるロワール河の中流域、ブロワの町から50kmほど南下した所にヴァランセという小さな村がある。 -
2016.6.1 掲載
歴史に彩られたパリ盆地の名品
日本からパリに向かう飛行機はベルギーあたりから高度を下げフランスに入ると広大なパリ盆地が見えてくる。眼下に濃い緑の森に縁どられた広々とした畑地が続き、所々に僧院やシャトーが見え隠れする。 -
2016.5.1 掲載
フィレンツェ風巨大ステーキの味
ここ十数年来のチーズ探訪の旅はほとんどがグループ旅行だが、ご多分に漏れず同行者には女性が多い。旅先での夕食は大体自由という場合が多いが、女性陣はまとまっていきたがる。 -
2016.4.1 掲載
ペコリーノの島サルデーニャ
イタリアといえば、国中に数千年の歴史が詰まった遺跡がちりばめられているから、地中海に浮かぶのどかな島、サルデーニャにゆく観光客は少ないようである。 -
2016.3.1 掲載
ポート・ワインが生まれる谷へ
ポルトガルのチーズは、日本ではほとんど知られていないが、ポート・ワインの名は昔から皆知っていた。真っ赤な太陽が大きく描かれた瓶から注がれる、夢見るような甘いワイン。
